釜山(プサン)には多数のバス路線があるので、バスを活用できると格段に行動範囲が広がります。
又、海東龍宮寺(へドン ヨングンサ)などバスに乗らないとアクセスが困難な人気の観光スポットも沢山あります。

安くて便利な釜山のバスなのですが、観光客のみなさんにとってはタクシーよりもハードルの高い交通手段と言えるでしょう。
◆ハードルが高い理由◆
・釜山のバス路線がわからない。
・バスのダイヤ・時刻表もわからない。
・バスの乗り方/降り方もわからない。
初めて釜山にお越しの方は上記のような状態かと思いますが、この記事を最後まで読んで頂ければきっとみなさんも釜山のバスを乗りこなせるようになると思うのでぜひ最後までご覧ください。
釜山を走るバスの種類について
まず釜山市内を走るバスには主に『市内バス』と『マウルバス』というものがあります。

こちらの白と水色の車体カラーのバスが「市内バス」と言われるもので、「釜山のバス」と言えば一般的にこの市内バスのことになります。
市内バスは釜山市内に多数の路線があり運行本数も非常に多いのが特徴です。
市内バスは海東龍宮寺/へドンヨングンサ、太宗台/テジョンデ、松島海上/ヘサンケーブルカー等に行くときによく利用します。

こちらが市内バスの一般的なバス停です。
バス停には「バスの系統番号」が書いてあるのが見えますね??
しかし時刻表らしきものが見当たりません・・・
はい。実は釜山のバス停に時刻表はありません・・・。
??となるかと思いますが、この点については後程解説していきます!

続いて、こちらは『マウルバス』と呼ばれるバスで、市内バスよりも小型で緑の車体カラーが特徴です。
マウルバスの古い車両は白とオレンジの車体カラーの場合もあります。
マウルバスは市内バスの路線が無い「ローカル路線を走るバス」というイメージで良いかと思います。
そのためマウルバスの路線数は少なく運行本数もやや少ないです。
マウルバスは甘川文化村に行く際によく利用します。

こちらがマウルバスのバス停です。
やはり時刻表はありませんね。
釜山のバス路線図の調べ方
釜山でバスの路線を知りたい場合には、路線図を探すのではなく『NAVERマップ』のアプリを活用すると非常に便利です。

この「NAVERマップ」は韓国旅行の際の必須のアプリです!!!!
NAVERマップで「現在地~目的地までのルート検索」をして、そのルートの中に「バス」が含まれていればバスを利用することを検討しましょう!
繰り返しになりますが「NAVERマップのルート検索」では韓国のタクシー・鉄道・バスのすべての路線を網羅しているので、バスの路線図を調べる必要はありません。
「ルート検索結果」にバス路線が含まれていればバスを利用すれば良いのです!

NAVERマップではバス停までの徒歩ルートも表示されるので安心です。
・・・それはあたりまえのこと??
と、思うかもしれませんが、実は韓国ならではの特殊な事情があるのでGoogleマップでは徒歩ルートは表示されません。
なので、韓国・釜山旅行の際にはNAVERマップ等の韓国に特化した地図アプリをインストールすることをおススメします!!!!
市内バスの料金と乗り方について
市内バスの料金は前払い制で一律で大人1,200₩です。
釜山の市内バスは走行区間が長い路線が多いので実は金額以上に破格の安さだと思います。
支払いは現金でも可能ですが各種割引が適用される「T-money」や「CASH BEE」カード等の交通カードを利用した方が絶対に便利でお得です。
又、釜山の運転手はとてもせっかちなので現金での支払いにモタモタしていると嫌な顔をされることもあり得ます。笑
バス停に時刻表が無い?
先ほども少し書きましたが釜山のバス停には時刻表がありません。
ごく一部の主要なバス停では到着時間が表示されることもあります。
釜山ではバスの運行ダイヤは路線ごとに「○分間隔で運行」というように、おおざっぱに決めて運行しているためです。
これは推測ですが釜山は車が非常に多く渋滞がよく発生するため時刻通りの運行ができないからだと思われます。
では、釜山の人はどうやってバスの時間を調べているのか?というと、やはり「NAVERマップ」などを活用しています。

左の画像に赤字で「3分(バス停)、12分(9バス停)」と書いてありますよね?
これは1台目のバスが「3分後(バスは現在2つ前のバス停にいる)」、2台目は「12分後(バスは現在9つ前のバス停にいる)」に到着するという意味です。
このように釜山の人は『NAVERマップ』等の地図アプリを見ながらバスを待っています。
バスの乗車方法
乗る予定のバスが近づいて来たら「私、乗ります!」というそぶりを見せることが重要です。
台湾のように手を挙げる必要はありませんが「乗るぞ!」という態度を見せないと素通りされてしまうことがあります。

料金の支払いは運転席近くの「リーダー」に交通カードをタッチすればOKです。
子どもがいる場合や複数人分を同時に支払いたい時は交通カードをタッチする前に、運転手さんにその旨を伝えると対応してくれます。
♦釜山でバス乗車時の注意点♦
・釜山のバスは非常に運転が荒く急発進、急ブレーキがあたりまえです。
・バスに乗車時も客が席に着くまで待つようなことは無くすぐに急発進します。
⇒バス料金の支払いを終えたらすぐに手すりにつかまるか、イスに座りましょう!
バスの降車方法

釜山のバスには降車トビラの近くにもこのように交通カードのリーダーがあります。
「料金は先払いなのになんで?」と思われるかもしれませんが、これは次のバスや地下鉄等に乗り換えをする際の割引を適用するためのものです。
タッチしてのデメリットは無いので乗り換え予定が無くてもとりあえず交通カードをタッチしてから降りればOKです。
★乗り換え割引の主な適用例★
・バスから別のバスに乗り換える場合は無料。
・バスから地下鉄に乗り換える場合は∔200₩。
※30分以内に乗り換える場合のみ適用。
※交通カード利用時のみ適用
降りるバス停の見極め方
さて、いよいよこれからが実はこの記事のメインコンテンツです!!!
先ほど、バスを降りる時の話をさらっとしましたが、実は観光客の方にとって最難関なのがバスに乗ることよりも「目的のバス停で正しく降りること」だと思います。
釜山に3年以上住んでいる管理人ですが少し前にも降りるバス停を間違えてしまうことがありました・・・。
でも実は最近良い方法を見つけたので、その方法をみなさんに紹介したいと思います!
バスの車内アナウンスについて
まず、バスを正しく降りることが何故難しいのか?というと、釜山の市内バスやマウルバスの車内アナウンスは基本的に韓国語のみだからです。
そのため「次のバス停がどこなのか?」、「今どこを走っているのか?」が、韓国語が話せない人にはまったくわかりません!
又、私の甘川村のブログでも触れていますが、車内アナウンスでは「1つ目に止まるバス停」と「2つ目に止まるバス停」を続けてアナウンスしているのですが、この連続した2つのアナウンスが「少し韓国語のわかる外国人」にとっては実は混乱の原因になっています。
★バスの車内アナウンスについて★
釜山のバス(マウルバスや市内バス)では下記の順序で車内アナウンスが流れます。
①次(1つ目)に止まるバス停の名前
②その次(2つ目)に止まるバス停の名前
実際の韓国語アナウンスでは下記のように聞こえます。
①イボン ジョンリュジャン ○○イムニダ
(今回の停留場は○○です。)
②タウム ○○イムニダ
(次は○○です。)
ポイントは1つ目に止まるバス停を韓国では이번(イボン:今回)、2つ目に止まるバス停を다음(タウム:次)と表現しているということです。
日本では1つ目に留まるバス停を「次、停まります」と表現するので、「タウム=次」だから降りなきゃ!と慌てて降りると、『そこは目的地の一つ手前のバス停』ということになってしまいます…。
この点を事前に理解していない状態でバスに乗ると混乱して確実に降りるバス停を間違えてしまいます・・・。
ということで、車内アナウンスで「イボン∔目的地の名前」が聞こえてきたら、次に止まるバス停がみなさんの降りたいバス停です!
NAVERマップでバスの走行位置を把握する
先ほど、車内アナウンスのポイントについて解説しましたが、やはりすべて韓国語なのでアナウンスだけを頼りにするのは観光客のみなさんにとって不安なことだと思います。
ということで、次に『NAVERマップ』で乗車したバスの走行位置を把握しながら「降りるバス停」を見極める方法を紹介します。
★シチュエーション★
・海雲台から海東龍宮寺/へドン ヨングンサまでバスで行きたい。
・ルート検索の結果、181番系統のバスを利用することにした。
・乗車するバスのナンバープレートは『5302』だった。
これからこのシチュエーションで解説していきますが、今回のポイントはナンバープレートの番号(車両番号)を活用することです!
★ナンバープレートの番号の確認方法★
①バス待ち時にNAVERマップで事前に確認する。
②乗車時に車体のナンバープレートを確認する。
③運転席後方の壁にある表で確認する
【基本編】バスの走行位置を把握する

左:デフォルト画面で『ルート検索』をタップする。
右:『出発地入力欄』をタップする

左:『マップで選択』をタップする。
右:緑のポインターを任意の位置に合わせて『出発地選択』とタップする。

左:『目的地入力欄』をタップする。
右:『マップで選択』をタップする。

左:緑のマーカーを合わせて『目的地選択』をタップする。
右:『181番のバスルート』をタップする。
今回は『マップで選択』を使用しましたがルート検索の方法は何でも構いません。

左:ルート詳細画面が表示されるようにスワイプする。
右:『181』をタップする。

そして目的の181番のバスに関する運行情報が表示されました!
この画面をスクロールさせて行くと私の乗った『5302』のバスが降車バス停であるヨングンサ国立水産科学院バス停の5個手前まで来ていることがわかりましたね!
ということで、バスを降りる支度をしましょう!
【裏技編】バスの走行位置の把握する
基本編を理解した後はとっておきの裏技を紹介します!
実はこちらの方がもっと簡単ですよ。

左:検索ボックスにバスの系統番号『181』と入力する。
右:決定ボタンを『タップ』する

すると韓国全土の181系統のバスが表示されので、『부산(釜山)181』をタップしてください。
なぜかここだけはハングル表示になってしまいますが、次の画面では『釜山』とまた漢字に戻るので、確認のポイントとしてください。

これであっという間にバスの運行状況の画面が表示されるので、あとは自分の乗った車両番号のバスを探すだけです。
最新のバスの位置を確認するために「更新ボタン」を押してください。
これで「車内アナウンス(耳)」と「NAVER マップ(目)」で降りるバス停を見極められるようになので、かなり安心してバスに乗れるようになると思いますよ!
まとめ

★釜山のバス利用時のポイント★
・交通カードを準備!
・NAVERマップを準備!
・乗車時などにナンバープレートを確認!
・乗車後はすぐに着席!
ここまで釜山の『バスの乗り方と降り方』を中心に解説しましたがいかがだったでしょうか?
釜山のバスの車内アナウンスの特徴を理解し、さらにNAVERマップを活用すれば観光客のみなさんでも釜山のバスを安心して利用できるようになります。
ただし、NAVERマップを使いこなすには操作に慣れることが必要があるので、渡韓前に十分に練習することをおススメします。