釜山で絶大な人気を誇るナッコプセ専門店「ケミチプ」が、2026年5月15日、ついに新大久保へオープンしました。私自身、釜山在住時代から西面(ソミョン)本店で何度も食べてきたお気に入りのお店なので、この上陸は本当に嬉しい出来事。さっそく行ってきました。この記事では、ケミチプというお店の魅力、本場・西面本店で食べてきた様子、そして新大久保店の実食レポートをまとめてお届けします。
ケミチプとは?釜山が誇るナッコプセの元祖
ケミチプは、1972年に釜山で創業した、半世紀以上続く老舗の韓国料理店です。今年で創業54年目、ナッコプセというピリ辛鍋料理の元祖として知られていて、現在は西面・海雲台・国際市場など釜山市内に複数の店舗を展開しています。
ナッコプセは、
- ナッ ⇒ ナッチ(낙지): 手長タコ
- コプ ⇒ コプチャン(곱창): ホルモン
- セ ⇒ セウ(새우): エビ
の頭文字を取った造語で、3つの食材をピリ辛のタレと一緒に炒めて煮込む、釜山発祥の郷土料理。これまで日本では大阪3店舗のみだったので、関東の韓国グルメ好きにとっては「いつ東京に来るんだろう…」とずっと待ち望んでいた存在でした。
釜山・西面本店で食べてきました

私が釜山で訪れたのは、西面駅からほど近い「ケミチプ 西面本店」。土曜日の17時半頃でしたが、すでにほぼ満席。お店に近づくだけでニンニクの効いた香ばしい匂いが漂ってきて、否応なしに食欲が刺激されます。

私が頼んだのはやっぱりナッコプセ。ホルモン、エビ、タコがゴロゴロ入っていてボリュームたっぷりで、店員さんがテーブルでぐつぐつ煮立ててくれるところから始まります。

店員さんが「マシケ トゥセヨ(召し上がれ)」と声をかけてくれたら、いよいよ食べごろの合図。ホルモンの脂がじゅわっとスープに溶け出した瞬間が、ナッコプセが一番美味しいタイミングだと思っています。

ご飯はどんぶりで運ばれてきて、ナッコプセを少しのせたり、混ぜたり、海苔と一緒に食べたり。〆にうどん・ラーメンなどから選べる楽しさもあって、最後まで飽きません。

ノーマルだとそこそこ辛いので、辛いのが苦手な方は「トル メプケ ヘ ジュセヨ(あまり辛くしないでください)」と伝えるのがおすすめです。
そのケミチプが、ついに新大久保にオープン!
公式Instagram @gaemizib_shinokubo によれば、2026年5月15日(金)11時にグランドオープンしました。
ここで地味に大きいのが、今回の新大久保本店が釜山ケミチプ本社と直接契約を結んだ「東京1号店」だということ。フランチャイズや派生ブランドではなく本社直結なので、釜山現地で食べたあの味と同じレシピ・同じ温度感で出てくる、と期待していい体制です。
Hanssam(ハンサム)と同じビルのコラボ業態
会場となる「ピュアーズ6ビル」は、もともと焼肉と本格韓国料理で人気の韓国料理店「Hanssam(ハンサム)」が入っているビルです。今回ケミチプはその1階部分に出店し、2・3階のHanssamとコラボ運営という形になります。
コプチャンには国産牛ホルモンを使用
公式IGによれば、ナッコプセのコプチャン(ホルモン)には国産牛ホルモンを使用するとのこと。釜山の味を東京で再現しつつ、素材は日本仕様で揃える、という造りのようです。
- ナッ: 新鮮な手長タコ。コリコリの食感、噛むほどに広がる旨味
- コプ: 国産牛ホルモン。濃厚な脂の甘みがスープにコクを加える
- セ: プリッとしたエビ
新大久保店に行ってきました【実食レポート】
ここからは、オープンしたばかりの新大久保店へ実際に行ってきた様子をお届けします。

お店は新大久保駅から歩いて3分ほど。通りに大きな看板が出ているので、初めてでも迷わずたどり着けます。

場所は「HANSSAM」というお店の1階。釜山の本家と同じ、ぱっと目を引く赤い外観が目印です。

訪れたのは日曜日の11時半、予約をしての来店です。到着するとすでに店内は満席。オープンしたばかりとは思えないにぎわいぶりでした。

実はケミチプにはいくつかの系列があり、お店によって味わいが少しずつ違います。この新大久保店は、私が大好きな西面(ソミョン)の本店とタイアップしているとのこと。これは期待が高まります。

店内には釜山の地図も飾られていました。よく見ると、釜山通なら思わずニヤッとしてしまう”発見”もあって、眺めているだけで楽しめます。笑



ナッコプセには、ランチ価格が用意されているのも嬉しいポイント。お昼ならちょっと気軽に楽しめます。

この日は、気の合う同僚との定例会。気心の知れたメンバーで囲む韓国グルメは、それだけで盛り上がります。

4人で訪れて、注文は3人前。運ばれてきたナッコプセは具材がどれも大振りで、見るからに具沢山です。かなりのボリュームで、4人で3人前がちょうどよい量でした。

パンチャン(韓国の小皿のおかず)はこんな感じ。そして、ナッコプセに欠かせない名脇役が刻みのりです。釜山では刻みのりが出てこないお店もときどきありますが、店員さんに声をかければ、たいてい出してもらえますよ。

そして、器からあふれそうなほど大きくふくらんだ爆弾ケランチム(韓国風の茶碗蒸し)!ぷるぷると揺れるその姿は、まさに見た目から楽しめる一品です。
ナッコプセは基本的に店員さんが仕上げてくれるのですが、この日は満席でみなさん大忙し。というわけで、私がでしゃばって混ぜ混ぜしていたら、慌てた店員さんが飛んできて、丁寧に仕上げてくれました。

仕上がったナッコプセをご飯にのせて、いよいよ実食です。
ご飯の上に彩りよく盛り付けるのが、地味にセンスの問われるところですね。

ひと口食べると、おお…これはかなり辛い!実は、釜山の本家よりもかなり辛めなんです。一緒に行った友人たちもヒーヒー言いながら食べていました。本家(西面本店)はデフォルトの辛さでちょうどいいくらいなのですが、新大久保店は、辛さを控えめにしてもらうのがおすすめですよ。
具材の食感も楽しく、特にエビはプリプリ。辛さの奥から旨味があとをひいて、ご飯がどんどん進みます。一杯では足りないくらいでした。
具沢山のナッコプセを、釜山の有名店の味で、しかも東京で味わえる——それだけで嬉しくなります。食べているうちに本場の釜山が恋しくなって、また現地に行きたくなりました。
管理人の評価:★★★☆☆

