韓国に着いたとたん、目の前に広がる入国審査の長〜い列。「うわ、また並ぶのか…」と思ったこと、一度はありますよね。
週末や連休シーズンには1時間近くかかることも珍しくないんです。
でも実は2025年12月から、日本人も「SES(自動出入国審査/スマートエントリーサービス)」に登録することによって、入国審査時の自動ゲートが使えるようになりました!
韓国・仁川空港で1度登録してしまえば、入国審査がたった数分で終わります。
この記事では、SESについて韓国ビギナーさんにもわかりやすくまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
※この記事は2026年8月時点の情報です。SESは新しい制度のため、運用時間などが変わる場合があります。最新情報もあわせてご確認ください。
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SES(スマートエントリーサービス)ってなに?
SES(Smart Entry Service/自動出入国審査)は、韓国法務部が運営する自動出入国審査システムです。登録すれば出国時の自動ゲートも使えますが、観光客が一番恩恵を感じるのは、長い行列をスキップできる入国時です。
仁川空港の入国時にパスポート・指紋・顔写真を登録しておくだけで、入国審査の際に有人カウンターに並ばず、自動ゲートをスイスイ通過できるようになります。
日本にも顔認証ゲートがありますよね。あれの韓国版だと思ってもらえるとわかりやすいです。
まず3つだけ覚えてください:
- 仁川空港での入国時のみ登録可能(2026年3月から済州空港でも試験導入)
- 完全無料
- 一度登録すれば登録から5年(またはパスポート有効期限の早い方)まで使える
対象は日本を含む42の国・地域です(2026年3月に大きく拡大)。日本のパスポートでは2025年12月から登録できるようになりました。
有効期間について、「パスポートが切れるまで使える」と紹介されることもありますが、法務部の案内(Hi Korea)では「登録から5年、またはパスポートの有効期限のいずれか早い方」とされています。5年の上限がある点は覚えておきましょう。
SESとスマートパスは「別物」です!
SESを調べていると「仁川スマートパス」という言葉も出てきます。名前が似ているので混乱しがちですが、まったく別のサービスです。この2つの違いを最初に理解しておくと、あとの内容がスムーズに頭に入ります。
| SES | スマートパス(ICN Smart Pass) | |
|---|---|---|
| 正式名 | Smart Entry Service | ICN Smart Pass |
| 運営 | 韓国法務部(国) | 仁川国際空港公社(空港) |
| 使うタイミング | 入国するとき(登録)。登録後は出国時の自動ゲートも | 出国するとき(日本帰国時) |
| 使える空港 | 登録後は韓国の主要空港 | 仁川空港のみ |
| 対象年齢 | 満17歳以上 | 満7歳以上 |
| 費用 | 無料 | 無料 |
スマートパスは仁川空港出国時のみに利用できるサービスです。出国側(登録方法・使い方・SESとの違い)は、こちらで詳しく解説しています。
▶ 仁川空港スマートパス|顔認証で出国をスムーズに
この記事ではSESについて、詳しく解説します。
【ここが大事】SES登録のルール3つ
ルール①:登録できるのは「入国時」のみ(仁川空港が確実)
登録は韓国に到着したとき(入国時)だけできます。
帰国時(出国時)に「ついでに登録しよう」と思っても対応していません。必ず到着(入国)のタイミングで登録してください。
登録デスクがあるのは仁川空港と、2026年3月9日から試験導入された済州空港の2か所です(済州は日本を含む18カ国が対象)。ただし済州は仁川のような目立つ専用ブースの形ではなく、入国審査場の審査カウンターでSES登録について問い合わせると、スタッフが登録できる場所へ案内してくれる運用です(2026年7月・韓国観光公社の観光案内サービス「1330」が済州の検査場に電話で確認した回答)。試験運用のため状況は変わる可能性があります。済州で登録する予定の方は、直前に公式(Hi Korea)や1330(日本語相談可)で確認してください。
※出国(帰国日)側の顔認証時短は、別サービスの仁川空港スマートパスの登録方法・使い方で解説しています。
ルール②:T1(第1ターミナル)は入国審査場A・Fのみ登録できる

仁川空港T1の入国審査エリアはA〜Fまで複数ありますが、SES登録ブースがあるのはA・Fのみです。
その他の入国審査場に並んでしまうと、通常通りに入国手続きが終わってしまいSESに登録できません。

T2はA・Bの2つの入国審査場がありますが、どちらにもSES登録ブースがあります。
ルール③:登録できる場所は限られる、でも使えるのは韓国の主要空港
ソウルの金浦空港・釜山の金海空港ではSESの初回登録はできません(2026年8月時点。対象は順次拡大予定とされています)。ただし、仁川空港(または済州空港)で一度登録してしまえば、次回から金浦・釜山金海・済州など韓国全土の主要空港でも入国審査時に自動ゲートが使えます。
さらに、登録済みなら出国のときも自動審査台の対象になります。対象は仁川・金海・金浦・済州・大邱の各空港に加えて、釜山港の国際旅客ターミナルも含まれます(法務部発表)。釜山から日本行きの高速船・フェリーで帰る方にもメリットがあります。
登録の流れ(3ステップ・初回のみ)
ルールを押さえたら、登録の流れはとってもシンプルです。事前準備はゼロ。パスポートだけ持っていけばOKです。
STEP 1|到着したら「外国人レーン」には並ばない!

飛行機を降りて入国審査フロアに向かったら、「外国人 Foreign」の有人レーンには並ばないでください。「SES」「SeS REGISTRATION」の案内表示等に従って進んでください。スタッフが声をかけて誘導してくれることも多いです。
迷ったらスタッフにこう声をかけましょう:
「SES登録はどこでしますか?(SES 등록 어디에서 하나요?/SES ドゥンロク オディエソ ハナヨ?)」
STEP 2|特設ブースでサクッと登録(3〜5分)

スタッフにパスポートを渡し、指紋と顔写真を登録するだけです。登録が完了すると、パスポートの裏に黄色いSESシールを貼ってもらえます。これが登録完了の証です。
手続き自体は数分ですが、登録レーンの行列に20〜30分ほど並んだという現地報告もあります(週末の昼便など混む時間帯)。そのあとの予定が詰まっている日は、少し余裕を見ておくと安心です。
STEP 3|そのまま隣の自動ゲートで入国!
登録後は自動ゲートがすぐに使えます。パスポートをスキャンして顔認証すれば、ゲートが開いて入国完了。
特設ブースの営業時間(仁川空港)

| エリア | 営業時間 |
|---|---|
| T1 A・Fエリア | 7:00〜22:00 |
| T2 Aエリア | 24時間(深夜・早朝便もOK) |
| T2 Bエリア | 5:00〜20:00 |
深夜便・早朝便でT1が時間外の場合は、T2 Aエリアが唯一の24時間対応窓口です。
登録ブースの運用時間は便の状況などで変動し、上記より短くなることがあります。深夜・早朝便など時間が読めないときは、24時間対応のT2 Aエリアを目安にすると確実です。
体験談:失敗と成功
SNS・X・ブログを調査して集まったリアルな声をご紹介します。
❌ 失敗事例
- 通常の有人レーンに1時間並んでしまい、通常の入国審査だけで終了。
- 帰国前に出発ロビーのカウンターへ行ったが、『入国時のみ可能』と断られた
- 金浦空港でSES登録を試みたが対象外と言われた
✅ 成功事例
- SES登録してそのまま入国まで2〜3分!飛行機を降りて25分後の地下鉄に乗れた
- 2026年2月に登録して3月の再訪時に初めて自動ゲートを使ったら、入国審査が5分で完了。あまりの早さに感動した
- 仁川で登録済みだったから、金浦空港では係員がSESシールを見て、そのまま自動ゲートに案内してくれた
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SES登録なら「e-Arrival Card(電子入国申告)」も不要
韓国に入国するときは、本来「e-Arrival Card(電子入国申告書)」または紙の入国カードの提出が必要です。滞在先や連絡先などを申告するもので、入国前にオンラインで登録しておくのが一般的です。

ですが、SESに登録して自動ゲートで入国する場合は、このe-Arrival Cardの提出が不要になります。申告書の記入や事前登録の手間がまるごと省けるのも、SESの大きなメリットです。
ただし、SESがあっても提出が必要になるケースがあります:
- 初めて登録するその入国で、何らかの理由で有人レーンの審査に回った場合
- 自動ゲートの認証(指紋・顔)がうまくいかず、有人審査になった場合
- 機械の故障や混雑で有人カウンターへ案内された場合
こうした「もしも」に備えて、e-Arrival Cardは事前に申請しておくと安心です。無料で、入国3日前から申請できます(公式:大韓民国 電子入国申告書サイト)。
※制度は変更される場合があります。SESに登録せず有人レーンを利用する場合は、引き続きe-Arrival Cardの提出が必要です。最新の運用は出発前に公式情報でご確認ください。
e-Arrival Card(電子入国申告)を提出する場合の具体的な入力手順は、書き方を図解で解説した専用ガイドにまとめています。
SES・e-Arrival・K-ETA、結局なにが必要?
韓国の入国まわりでは3つの制度の名前が出てきて混乱しがちですが、役割はそれぞれ別です。関係を1枚に整理しておきます。
| 制度 | 役割 | 日本人観光客は? |
|---|---|---|
| SES(本記事) | 出入国審査の自動化 | 任意。登録すると入国審査が数分に |
| e-Arrival Card | 入国申告(旧・紙の入国カード) | 原則必要。SESの自動ゲートで入国するなら不要 |
| K-ETA | 電子渡航認証 | 2026年12月31日まで申請免除。任意で取得(3年有効)するとe-Arrivalも毎回不要 |
K-ETAの免除は、例年12月ごろに翌年の扱いが発表されます。K-ETAの詳細はK-ETAは不要?免除はいつまで?で、入国手続き全体の流れ(申告・税関まで)は韓国の入国手続きガイドにまとめています。
よくある質問
Q. 表示の営業時間ぴったりに行けば登録できますか?
時間ギリギリは避けるのが安全です。上記の営業時間(T1のA・Fは7:00〜22:00など)はあくまで目安で、実際には「22時までのはずが、利用客が少なく21時頃に閉めていた」「24時間対応のはずのブースが、深夜・早朝は開いていなかった」という報告が複数あります。登録したい場合は、開始直後・終了間際・深夜・早朝といった時間帯の端を避け、日中を狙うのが確実です。
なお、公式サイト(仁川空港・自動出入国審査)が公開しているのは出国側の事前登録センターの時間のみで、入国場の登録ブースの時間は公式には公開されていません。
Q. 仁川で登録すれば、金浦や釜山(金海)の空港でも使えますか?
はい。初回登録は仁川空港(または済州空港)のみですが、一度登録すれば、次回からは金浦・釜山(金海)・済州など韓国の主要空港でも入国時に自動ゲートを利用できます。
Q. 済州空港でも登録できますか?
2026年3月9日から、済州空港でも登録の試験運用が始まっています(日本を含む18カ国が対象)。仁川のような専用ブースが目立つ形ではないため「探したが見つからなかった」という渡航者の報告(2026年6月)もありますが、入国審査場の審査カウンターで問い合わせると、スタッフが登録できる場所へ案内してくれるとのことです(2026年7月・韓国観光公社「1330」が済州の検査場に電話で確認した回答)。確実にいくなら仁川での登録を本線に、済州では審査カウンターで声をかけてみてください。
Q. 釜山の金海空港で登録できるようになる予定は?
2026年8月時点では、金海空港では登録できません(登録済みの方が自動ゲートを使うのは可能です)。対象は順次拡大予定とされているので、金海で登録できるようになったら本記事を更新します。
Q. 費用はかかりますか?
かかりません。韓国法務部が運営する公的サービスのため、登録から利用まで完全無料です。
Q. 17歳って日本の年齢と同じですか?
はい、日本と同じ満年齢で17歳以上です(韓国は2023年6月に法律上の年齢を満年齢に統一しています)。
16歳以下は有人レーンでの審査になります。
Q. 子ども連れの場合はどうなりますか?
17歳未満のお子さんは有人レーンでの審査が必要です。
Q. パスポートを更新したら?
再登録が必要です。次回の仁川空港到着時に改めて登録してください。
Q. 登録にはどれくらい並びますか?
登録の手続き自体は3〜5分です。ただし登録レーンの行列に20〜30分ほど並んだという報告もあるため、週末やお昼の到着ラッシュ帯は余裕を見ておきましょう。
Q. パスポートに入国スタンプが欲しいのですが?
自動ゲートではスタンプは押されません。記念に欲しい場合は、ゲートを通過した直後に近くの審査官へ申し出ると対応してもらえるとされています(運用は状況により変わる場合があります)。
入国手続きの準備が済んだら、持ち物の最終チェックと、現地で使う観光チケットの割引もあわせて確認しておくと安心です。

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まとめ
- 登録できるのは「入国時」のみ。確実なのは仁川空港(済州空港でも試験導入中・出国時はNG)
- T1はA・Fエリアのみ対応。T2はA・BのどちらでもOK
- 一度登録すれば、次から金浦・釜山金海・済州など韓国の主要空港でも自動ゲートOK(出国時は釜山港の国際ターミナルも対象)
- SES登録済みで自動ゲートを使えば、e-Arrival Card(電子入国申告)も不要になる
- 対象は満17歳以上(日本の満年齢と同じ)・日本国籍・無料・登録から5年(またはパスポート有効期限の早い方)まで使える
仁川空港で一度登録しておけば、その後の韓国旅行をずっと快適にしてくれます。
金浦や釜山空港の利用がメインという方も、仁川空港を使うタイミングがあればぜひ登録してみてください。
🛫 帰りの出国をスムーズにしたい方は、顔認証で保安検査から搭乗ゲートまで進める仁川空港スマートパス(登録方法・使い方)もあわせてどうぞ。
入国ルールは今後も変わります。最新情報のキャッチアップと旅の疑問解消はこちらでどうぞ

