
釜山の地下鉄1号線で北へ向かうと、「温泉場(온천장)」という駅があります。駅名がそのまま示すとおり、東莱(トンネ)は千年の歴史を持つと伝わる韓国屈指の温泉地。その象徴が、ホテル農心直営の巨大温泉・虚心庁(허심청)です。
1,300坪超のフロアに長寿湯から露天湯まで40種類前後のテーマ浴槽を備え、公式が「東洋最大級」をうたう規模。しかも2026年春に館内をリニューアルしたばかりです。生まれ変わった千年温泉の料金・ルール・行き方を、初めての方向けにまとめます。
虚心庁とは?東莱温泉を代表する「東洋最大級」の温泉

虚心庁は、東莱温泉のランドマークであるホテル農心が運営する日帰り温泉施設。建物の4〜5階を占め、ガラスドームから自然光が差し込む大浴場が名物です。公式案内によれば、泉源は約60°Cのアルカリ性弱食塩泉で、100%天然温泉水を使用。「国内最大級のマグネシウム含有量」をうたっています。
長年「歴史はあるが設備は年季もの」と言われがちだった施設ですが、2026年春のリニューアルオープンでその印象は変わりつつあります。Kakaoマップの評価は4.2(クチコミ241件)と、釜山のスパ系施設では高水準です。
料金と時間ルール:「後払いキー制」を覚えれば簡単

- 大人(中学生以上):平日15,000ウォン/土日祝18,000ウォン
- 小学生:平日11,000ウォン/土日祝12,000ウォン
- 小人(12ヶ月〜未就学児):7,000ウォン
- チムジルゾーン利用はガウン代4,000ウォンを追加
支払いは後払い制です。4階の受付でキーを受け取って入場し、館内での買い物やガウン代もすべてキーに記録。帰りに受付で精算する仕組みなので、財布を持ち歩く必要がありません。滞在時間は温泉のみなら4時間、チムジルも利用するなら6時間、館内の食堂など付帯施設まで使うなら最大7時間で、超過すると1時間あたり2,000ウォンが加算されます。駐車場も最大7時間無料です。
なお料金・営業時間はここ数年で何度か変わっています(数年前は大人9,000ウォン・24時まで営業でした)。訪問直前に公式サイトで最新情報を確認してください。
入場ルール:タトゥーは不可、混浴は幼児のみ
公式案内では、タトゥーのある方と皮膚疾患のある方の入場を「絶対禁止」と明記しています。大きさやデザインによる例外は書かれていないため、タトゥーがある方は入場できないと考えてください。
そのほかのルールもシンプルです。水着は不要(浴場は男女別)で、湯船へのタオルの持ち込みは禁止、入浴前にシャワーで体を流します。男女で一緒に過ごしたい場合は、ガウン姿で合流できる3階のチムジルゾーンへ。子どもと異性の親の混浴は「48ヶ月以下かつ身長100cm未満(両方を満たす場合)」のみ認められているので、小さなお子さん連れの方は注意してください。
行き方と周辺の無料足湯:温泉場駅から徒歩10分

最寄りは地下鉄1号線の温泉場駅(온천장역)。5番出口から徒歩10分ほど(約330m・Kakaoマップ実測)です。途中の広場には「東莱温泉露天足浴湯」という無料の足湯もあるので、湯めぐり気分で歩けます。体力に余裕があれば、金井山城ハイキングで汗をかいてから虚心庁で流す、という王道コースもおすすめです。
虚心庁で一日ゆっくり過ごすなら、同じ敷地のホテル農心に泊まる選択肢もあります。湯上がりに歩かず部屋へ戻れる距離感は、温泉旅らしい贅沢です。
よくある質問
Q. 予約は必要?
A. 不要です。後払いキー制なので、当日そのまま4階受付へ行けば入場できます。
Q. 水着は必要?
A. 不要です。浴場は男女別で、共用のチムジルゾーンはガウンで過ごします。
Q. タトゥーがあっても入れる?
A. 入れません。公式案内が「絶対禁止」と明記しており、例外の記載もありません。
Q. 子ども連れでも大丈夫?
A. 12ヶ月から入場できます(未就学児7,000ウォン)。ただし混浴が認められるのは48ヶ月以下かつ身長100cm未満の子だけなので、それ以上の子は同性の親と入浴してください。
Q. スパランドとどっちがいい?
A. 虚心庁の持ち味は「本物の温泉地の風情」と圧倒的な浴槽の数で、2026年の新装で設備面も一新されました。一方で中心部からはやや距離があります。買い物や観光と組み合わせるなら新世界スパランド、温泉そのものを目当てに半日使うなら虚心庁、が目安です。
覚えることは3つだけ。①後払いキー制・基本4時間(チムジルはガウン代+4,000ウォンで6時間)②タトゥーは入場不可・混浴は幼児のみ ③温泉場駅5番出口から徒歩10分・年中無休。
ビーチと都会のイメージが強い釜山ですが、地下鉄1本で千年の温泉地に行けるのも釜山旅行の魅力です。リニューアルしたての虚心庁で、旅の疲れをまとめて流してきてください。
