今回の記事では孤独のグルメ2019・大晦日スペシャルでロケが行われたオリュクド ナクチ ポックムのナッコプセを紹介します。
釜山・大淵/デヨンにあるお店までの行き方/アクセスも詳しく紹介しているのでぜひ最後までご覧ください。
ちなみに孤独のグルメのロケが釜山のどこで行われたのか?なかなかわかりませんでしたが、下のインスタグラムから判明したのでした!
こちらのお店の場所は釜山の人気エリアからは少々外れたところにあり釜山在住の私もまったく知らないお店でした。
でも、と~っても美味しいナクチポックムを頂くことができましたよ!
孤独のグルメの取材力、恐るべし!!!です。
今回は大みそかの番組放送前にお店に伺いまして、社長にあれこれとお聞きしながら『井之頭 五郎』こと『松重 豊』さんと同じメニューを食べてきましたのでその様子を実食レポートしていきます。
ナクチ ポックムとは?
まずナクチポックムのナクチ(낙지)とはタコ、ポックム(볶음)とは炒めるという意味で、日本語ではテナガタコのピり辛炒め鍋などと訳されています。
ここでちょっと面白いのは、そのナクチポックムにはソウル式と釜山式の2種類が実はあるのです。
ソウル式はポックムという名の通りの炒めモノ料理に対して・・・
釜山式ナクチポックンとは言うとこのような鍋料理になります。
見た目からして全然違うのですが、一般的にソウル式は激辛料理の部類で、それと比べれば釜山式はややマイルドな味付けとなっています。
ちなみに釜山通の方に釜山観光で食べたい韓国料理というお題で、Twitterを使ってアンケートを取ったところ・・・
ナクチポックムはテジクッパに次ぐ僅差の2位でした。
ということで、釜山観光の際には釜山ご当地グルメのナクチポックムとテジクッパを食べておけばバッチリOKと言えるでしょう!
大淵/デヨン駅・オリュクド ナクチポックムへのアクセス/行き方
今回紹介する「オリュクド ナクチポックム」の最寄り駅は釜山・地下鉄2号線の大淵駅/デヨン駅です。
釜山には「オリュクド ナクチポックム」と似た名前のお店が複数あるのでご注意ください。
大淵駅は釜山中心部の西面/ソミョンからは約10分、リゾートで人気の海雲台/ヘウンデからは約25分のところにあります。
大淵駅の3番出口を出て徒歩3分程でお店にアクセスすることができますよ。
■ストリートビューで確認する
ナクチポックム/ナッコプセを注文する
お店に入ったらまずは料理の注文ですね。
こちらのお店の店員さんは日本語も英語もほぼできませんが身振り手振りでコミュニケーションを取ろうとしてくれるのが心温まるポイントです。
えっ?日本語が通じない!?
と聞くと韓国語を勉強していない方は不安になるかもしれませんが、このブログでしっかりと予習をしてからお店に行けば大丈夫です!
ナクチポックムのバリエーション
【メニュー日本語訳】
①낙지볶음/ナクチ ポックム:タコ入り炒め 7,000₩
②낙∔새볶음/ナクセ ポックム:タコ∔エビ入り 7,000₩
③새우볶음/セウポックム:エビ入り 7,000₩
④낙∔곱∔새/ナッコプセ:タコ∔ホルモン∔エビ入り 8,500₩
・우동/ウドン:うどん
・감자/カムジャ:じゃがいも
・당면/タンミョン:春雨
・라면사리/ラミョンサリ:ラーメン 各2,000₩
・공기밥/コンギパプ:ごはん 1,000₩
まずナクチポックムにはいくつかのバリエーションがあります。
主な食材としてナクチ=タコ、セウ=エビ、コプチャン=牛ホルモンがあり、これらの組み合わせでメニューの名前が変わります。
例えばタコのみであればナクチ ポックム、タコとエビ入りであればナクセ ポックムとなります。
お店によっていろいろと組み合わせはあるのですが、釜山のナッチポックンで黄金の組み合わせと言えばタコと牛ホルモンとエビの入ったナッコプセです!!
それぞれの食材の頭文字を取ってナッ(낙)コプ(곱)セ(새)ですよ。
もちろんこちらの社長のおススメもナッコプセでした!
ということで、今回のメニュー(ナッコプセ∔ごはん、計9,500₩)を注文する時は下記のように伝えてみてください。
◆「ナッコプセ」ハゴ「コンギパプ」 ジュセヨ!
訳〉「ナッコプセ」と「ご飯」をください
注文時の辛さ調節について
ナクチポックムは辛みのある料理なのですがその辛さは注文時に調節することができます。
このお店のナクチポックムは少し辛めの味付けになっていますが「辛ラーメンが美味しく食べられる」という方はそのまま注文すればOKです。
もし「辛ラーメンはちょっとツライ」という方は辛さを少し抑えるために下記のように伝えてください。
◆トル メプケ ヘジュセヨ
한〉덜 맵게 해 주세요
訳)あまり辛くしないでください。
※「トル」をしっかり発音することが重要。
「辛いのが苦手・ピリ辛で十分」という方は辛さを極力抑えてもらうために下記のように伝えてください。
◆アン メプケ ヘジュセヨ
한〉안 맵게 해 주세요)
訳)辛くしないでください。
※「アン」をしっかり発音することが重要。
※辛みがまったく無いわけではありません。
上記のように伝えることで辛さを調節してもらうことができます。
↓食事に役立つ韓国語をまとめてありますのでご活用ください↓
ナッコプセの食べ方
食事の準備
いよいよこれからナッコプセの登場ですが、その前に食事の準備をしましょう!
まず箸などは机の引き出しに収納されています。
実は韓国ではこのスタイルが結構多いんですよ。
それから韓国では赤い料理が多いので服装にも気を使いますよね。
でも、こちらのお店ではエプロンが準備されているので安心です。
韓国旅行時は白い服を避けた方が無難です。
パンチャンについて
料理の注文を終えると韓国の飲食店ではまずパンチャンと呼ばれるおかずがたくさん出て来ます。
パンチャンの内容はお店によって異なるのですが、どのお店にも共通して言えることはおかわり自由ということです。
なので、ひと通りパンチャンを食べた後、おかわりしたいモノがあれば遠慮なく店員さんに頼んでみましょう。
ただし、お残しが発生しないようにだけは気を付けてくださいね。
社長のおすすめの食べ方
さて、いよいよナッコプセがコンロにセットされました!!!!!!
この日は社長自ら鍋を混ぜて作ってくれましたよ。
ナッコプセはにんにくの良い香りがしてきて良い感じで仕上がってきました!
基本的には店員さんが調理してくれますが、ピーク時は手が回らないこともあり得るので火加減などは各自で調節しましょう。
先ほどはチャプチェ(春雨)で見えづらかったのですが、このようにナッコプセもたくさん入ってますよ!
そしてナッコプセをどんぶりご飯に盛って食べるのですが、ここに社長の流儀がありました。
まずはナッコプセ、もやし、ニラを盛ります!
ちなみにこれはパンチャンとして出されたものですよ。
さらにはキムチ!!!
そしてラストに海苔を振りかけるのが社長流のおすすめの食べ方です!
いや~色も鮮やかでとっても美味しそうですね!
テーブルの上はこんな感じに仕上がっておりますよ。
それでは程よく混ぜて、いよいよ実食です!
おおっ!
噛むごとにタコ、エビ、ホルモンから滲み出る旨味が辛味噌と相まって、それをキレのある辛みがピリッとまとめてくれます!
これはめちゃくちゃ マシッソヨッ!!です。
セルフ目玉焼き
さて、こちらは何だかわかりますか?
孤独のグルメをご覧になられた方はおわかりかともうおわかりかと思いますが、、、
なんとっ!!
店内の一画にコンロがあって、お客さんが自分で目玉焼きを作るセルフコーナーになっているのです。
かれこれ私は釜山で4年ほど生活していますがこのスタイルは初めてでびっくり仰天です!!
ちなみにフライパンの蓋は無かったので、目玉焼きはサニーサイドアップで仕上げました。
では今度は目玉焼きを載せて食べてみますよ!!
半熟卵がとろ~りと!!
う~ん!!!これは想像通りの美味しさっ!
先ほどの辛みのキレのある味が、今度はとろ~りとした黄身が包んでまろやかになりました。
これまた文句なしにめちゃくちゃマシッソヨ!です。
〆にはうどん!
さあ、〆にはゴローさんと同じようにうどん(2,000₩)を追加してみました。
コシのあるうどんとナッコプセがとても良く合いましたよ!
ナッコプセとご飯と〆にうどんで計11,500₩!
かなりのボリュームで大食いの私も大満足でした!!!
最高の料理に心からカムサハムニダ!
【追記】〆にポックムパプもできます
先ほどのうどんの代わりにご飯を追加注文してポックムパプという焼きめしで〆るのも韓国では一般的です。
個人的にはポックムパプの方がおススメです!
注文する時は下記のように伝えてみてください。
ポックムパプ ジュセヨ!
한〉볶음밥 주세요.
訳〉ポックムパプをください
ポックムパプを注文すると具材を少し追加してくれるので一人前ならナッコプセをこのくらい残せばOKです
炒めると香ばしさが加わってこれまたマシッソヨ!です。
もしお腹一杯で食べきれない時はお持ち帰りもできるのでこう伝えてみてください。
◆ポジャンへ ジュセヨ
한〉포장 해 주세요.
訳〉お持ち帰りでお願いします。
ナッコプセは日本ではなかなか食べられない美味しい釜山のご当地グルメです。
ぜひ釜山に遊びに来て本場の味を楽しんでみてください。
※この下方に番組内でゴローさんが訪問した『コイ焼きの屋台』も紹介していますのでお見逃し無く!
釜山 元祖 インオパン
続いて五郎さんがナッコプセの後に食べた韓国の冬の定番おやつのインオパンを紹介します。
えっ!?インオパン?
韓国のたい焼きならブノパンじゃないの??
こう思われる方も多くいるのではないかと思いますが、この2つは微妙に違うようです。
その歴史を巡ると・・・
まず韓国に先に登場したブノパン(=フナ焼き)が人気となったそうで、そこにライバルメーカーが作ったのがインオパン(=コイ焼き)という関係です。
どちらも日本人から見れば同じたい焼きに見えるのですが、ブノパンに対してインオパンはアンコなどの具材を増量させたり、皮にバターを等を追加してちょっとゴージャスというのが一応の区分けとなっているようです。
元祖インオパンの露店は「オリュクド ナクチ ポックム」からすぐのところにあります。
このように交差点の隅でひっそりと営業していますよ。
訪れたのは2020年の元日。
つまり『孤独のグルメ2019 大晦日スペシャル』の放送の翌日だったのですが、おばちゃんと私との会話の中でドラマで「ご自身の顔が映って無いこと」を知ると凄くがっかりされていたのでした。
そこでじゃあ代わりに私の記事で紹介させて!と、伝えると「可愛く撮ってね!」とあの満面の笑みだったわけです。
なんともキュートな方です!
おばちゃんは本当に優しくてインオパンを焼く様子も見せてくれましたよ。
味はアンコとシュークリームの2種類があり値段はなんとっ!!
3匹で1,000₩(100円)です。
この原材料高のご時世でとっても頑張ってやってらっしゃるんだなと、寒空の中でひとり感激ですㅠㅠ
ということで、アンコとシュークリームを3匹ずつの計6匹(2,000₩)を買いました。
袋が滲んでいるのはバター増量の影響でしょうか??
さてさて、コイ焼きさんの登場です!
まずアンコの方はこんな感じですよ!
皮は香ばしくとも少しモチモチしています。
そしてアンコは甘さ控えめで子供が好きそうな味ですよ!
それからシュークリームの方はカスタードの卵の味が強めで、そして程よく甘くて美味しかったです!
インオパンは安くてサクッと食べられるのでまさにおやつにピッタリですね。
オリュクド ナクチポックムと共にこちらの屋台にもぜひ立ち寄ってみてください!